高齢者の便秘と乳酸菌について

高齢者の便秘の解消にも乳酸菌は効果あり!

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高齢者の便秘と乳酸菌


便秘によいといわれている乳酸菌ですが、特に高齢者の便秘の解消に優れた効果が期待できます。実際、多くの介護施設では、入所者の方々への便秘対策として、乳酸菌飲料やヨーグルトなどの提供が行われているようです。なぜ高齢者の便秘には、特に乳酸菌が効果的なのか?さらに詳しく見ていきましょう。

高齢者の腸内にはビフィズス菌が少なすぎる?


私たちの腸内の善玉菌の99%以上を占めるビフィズス菌は、生後間もなくをピークに年々、減ってしまいます。生後まもなくの赤ちゃんの腸内は、ほぼ100%近くビフィズス菌が占領しています。しかし、その後徐々に減っていき、離乳食が始まる頃には、食べ物を通して、様々な細菌が外部から入ってくることもあり、ビフィズス菌の占有率はがくんと下がります。

1歳を迎える頃には、ピーク時のおよそ半分程度まで減ってしまっています。その後もビフィズス菌は、年齢を重ねるごとに減少していき、成人になる頃には、約10%まで占有率が下がります。特に50歳を過ぎると、減少のスピードが加速して、高齢期に入ると、個人差はあるものの、およそ1%程度に減ってしまいます。中には、全くいなくなってしまう人もいるということです。

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高齢者の便秘の原因 その大元は少なすぎるビフィズス菌にあり?


高齢者の便秘は、腸の老化、食事量の減少、運動不足、筋力の低下、水分不足、薬の副作用などの要因が複雑に絡んで引き起こされます。ただ、高齢者の便秘の原因の元をたどれば、「腸内のビフィズス菌が極端に少ない」という点に行きつくことになるようです。

ビフィズス菌は、腸内で増殖活動を行う際に、乳酸に加え、酢酸という酸を生成します。この酢酸には極めて強い殺菌効果があるため、腸内の悪玉菌の繁殖を強力に抑える働きが望めます。しかし、高齢者の腸内のようにビフィズス菌の数が極端に少ない状態の場合、生成する酢酸の量も極端に少なくなってしまうために、悪玉菌が繁殖を抑えきることができず、腸内環境を悪化させやすいのです。

そうでなくても、高齢者の腸は、老化によってすでにその働きが低下しています。そこに腸内環境の悪化が加わると、腸の機能はますます低下することになるため、いったん便秘になってしまうと、以下のような悪循環から抜け出せなくなってしまいます。

☆便秘の悪循環

便秘になる→腸内の便を餌にして悪玉菌が繁殖する→高齢者の腸内には善玉菌(ビフィズス菌)が少ないために酢酸が不足して悪玉菌の繁殖を抑えられない→悪玉菌が増え、ますます善玉菌が減る→腸内環境が悪化する→腸の機能が低下する→便秘が悪化する

高齢者の便秘解消のために積極的に乳酸菌を


上記の悪循環を断ち切るためには、外部から乳酸菌を腸内に送り込んで、腸内環境をより良い状態に改善することが何よりも大切です。高齢者の腸内のビフィズス菌は、何もしないでいると減る一方で、いつまでたっても悪循環から抜け出せません。

食事などからとりいれた乳酸菌は、腸内でビフィズス菌を増やすための強力な助っ人となります。乳酸菌そのものも腸内に生息している間は、酸を生成するため、酸が悪玉菌の繁殖を抑えてくれますし、腸を刺激して、ぜん動運動を活発にしてくれます。また、善玉菌には腸の免疫細胞を元気にする役目も望めます。

幸い腸内のビフィズス菌は、いくつになっても増やすことができます。ヨーグルト、チーズ、乳酸菌飲料、味噌や漬物などの乳酸菌を豊富に含む発酵食品を積極的に摂るなど、ビフィズス菌を増やす努力を続けることこそ、高齢者の便秘解消の一番の近道です。

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