妊婦さんの便秘と赤ちゃんへの影響について

妊婦さんの便秘はお腹の赤ちゃんにも悪影響!

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妊婦さんの便秘と赤ちゃんへの悪影響


妊婦さんの便秘は、お腹の赤ちゃんにも悪影響を及ぼす心配が出てきます。特に心配なのは、妊娠中の便秘によって生まれてくる赤ちゃんがアレルギー体質になりやすかったり、発達障害の発症リスクが高まったりすることです。さらに詳しくお伝えします。

赤ちゃんがお腹にいる間は悪影響を受けない


赤ちゃんがお腹にいられる間は、胎内という無菌状態の安全地帯にいるので、母体が便秘になっても、それが直接、赤ちゃんに悪影響を及ぼす心配はほぼありません。

便秘をすると、本来、便といっしょに排出されるべき毒素などが、腸壁を通り血液中に流れ込んで母体の血液が汚れやすくなるようです。しかし、母体の血液が赤ちゃんに直接流れ込むことはないので、その点も過度の心配は無用になります。

ひどい便秘に苦しみ、なんとか出そうとして強くいきんだ場合も、お腹の赤ちゃんに悪影響はないようです。臨月の妊婦さんの場合、強くいきむ、破水してしまわないかどうか、不安になるものですが、子宮口が開いていなければ、少々いきんでも大丈夫そうです。

妊婦さんの便秘によって、お腹の赤ちゃんへの悪影響を及ぼすのは、出産後、厳密にいえば出産中ということになるでしょう。

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妊婦さんの便秘は分娩の際に赤ちゃんに悪影響がある


便秘になると、本来、速やかに排出されるべき便が、腸内に長い間とどまってしまうわけですから、とどまっている間、便に悪玉菌が群がって、爆発的な勢いで増殖していきます。便秘が長引けば長引くほど、悪玉菌が増殖の際に副産物として産出する毒素や有害物質も増え、腸内環境はどんどん悪化していきます。

そのような悪化した腸内環境のまま妊婦さんが出産することになった場合、分娩の際に生まれてくる赤ちゃんが産道を通るときに、悪玉菌を受け継いでしまうことになるのです。ちなみに、産道にいる細菌の構成は、腸内にいる細菌の構成とほぼ同じと考えられています。

そのため、分娩時の母体の腸内環境をほぼそのまま赤ちゃんが受け継いでしまうことになるようです。腸内フローラの構成は、生後12か月の間にほぼ決まってしまい、このベースは、ほぼ一生涯変わらないと言われています。

そのスタート地点である出産時に、母親から悪玉菌の多い腸内環境を受け継いでしまうと、その後の赤ちゃんの腸内環境は好ましくない状態に陥ってしまうようです。

尚、帝王切開で生まれた場合は、母親が便秘でもその影響は受けにくいですが、母親の腸内細菌(乳酸菌などの善玉菌も含めて)を全く引き継がずに生まれてきた子供は、腸内環境が悪化しやすく、自然分娩で生まれた子供と比べて、アレルギーや発達障害の発症リスクはより高くなると言われています。

妊婦さんが便秘によって腸内環境が悪化した場合が問題


アレルギーも発達障害も、分娩時の母親の腸内環境のよしあしと密接な関係があるようです。善玉菌が少なく、腸内細菌の種類や数も少ない腸内環境の母親から生まれた子供は、その腸内環境を引き継ぐため、免疫の働きや自律神経に悪影響が及ぼされやすく、その結果、アレルギーや精神疾患を発症しやすいと考えられています。

その根拠を示すデータが、国内外の研究機関によっていくつか公表されています。例えば、福井大学の研究チームは、マウスの実験により、腸内細菌に問題のある母親から生まれた子供は、発達障害の発症リスクが高くなる可能性を示唆しています。

妊婦さんの便秘そのものが、生まれてくる赤ちゃんのアレルギーや発達障害の発症リスクを高めるわけではありません。便秘によって妊婦さんの腸内環境が悪化した場合が問題になるようです。いずれにせよ、便秘をいち早く解消して、分娩時までに良好な腸内環境を整えておくことは、妊婦さんの責務であるといえそうです。

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