統合失調症が原因の便秘について

統合失調症が原因で便秘になる理由について

このエントリーをはてなブックマークに追加

統合失調症が原因の便秘


統合失調症は、およそ100人から120人に一人程度の割合でかかる、比較的頻度の高い精神疾患です。実は、この統合失調症が原因で便秘になるのはよくあるケースのようです。なぜ、統合失調症が原因で便秘になってしまうのでしょうか?これから詳しく見ていきましょう。

統合失調症とは?


統合失調症とは、思考や行動、感情などを脈絡のある形でまとめる能力、すなわち統合する能力が低下してしまう精神疾患のことです。発症すると、幻覚や妄想などの特徴的な症状に見舞われるため、社会生活に支障が生じます。

統合失調症の発症のメカニズムについては、まだ詳しくは解明されていません。何らかの原因によって脳のネットワークに不具合が生じるためとされていますが、現時点では、その原因を特定することが難しいようです。遺伝的要因、性格的要因、環境的要因、ストレスなどの、いくつかの要因が複合的に働いて発症すると考えられています。

スポンサーリンク


統合失調症だと便秘になりやすい理由


統合失調症の治療においては、薬の服用が不可欠とされています。その昔は、不治の病として位置づけられていた統合失調症ですが、今は薬のおかげで、完治も十分に望めるようになっています。

統合失調症に極めて効果的に作用する薬は、抗精神病薬と呼ばれる種類の薬です。実は、この抗精神病薬の副作用が便秘を引き起こす最大の理由になっているようです。

抗精神病薬は、いくつか種類がありますが、どれも統合失調症に対する効果があるという点においては同じです。その副作用は、それぞれの薬によって多少の違いがあります。抗精神病薬の副作用として便秘を引き起こすのは、抗コリン作用によるものです。

抗コリン作用とは、脳の神経伝達物質であるアセチルコリンが、アセチルコリン受容体に結合するのを阻止する作用のことです。アセチルコリンは、副交感神経を刺激して正常に機能させる働きもあるため、抗コリン作用により、副交感神経の働きが低下してしまいます。

副交感神経は、腸のぜん動運動を活発にさせる働きがありますが、抗コリン作用によってその働きも低下するため、便をうまく肛門へと押し出すことができず、結果的に便秘になってしまうようです。

ただ、抗精神病薬の副作用の多くは、薬を飲み始めたころに最も顕著で、その後、時間の経過とともに、徐々に身体が薬に慣れていくため、副作用の症状も緩和されていくようです。長期間に渡り薬を服用していて、いっこうに便秘が改善されない場合は、生活習慣の方にも問題があると考えられます。

統合失調症が原因の便秘の解消法


統合失調症で便秘になってしまう、その主な原因が薬の副作用であったとしても、薬の服用をやめるわけにはいきません。

薬の服用をやめれば、便秘が解消されるかもしれません。しかし、そのかわり統合失調症の症状が悪化する怖れが出てきます。

薬の服用を続けながら、十分な睡眠、適度な運動、規則正しい生活、水分補給、食物繊維やオリゴ糖を含む食品(りんごやバナナ)、発酵食品の積極的な摂取などの便秘解消法を心がけてください。

これらの便秘解消法を実践することは、生活習慣や食習慣の改善、ストレスの緩和にもつながり、統合失調症の改善にも効果的です。

スポンサーリンク

このエントリーをはてなブックマークに追加